ちゅう太のつぶやき
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    最終日を振り返って その1
    まず、解説会の告知を先に。

    10日(土)に、棋王戦第3局の解説会が将棋会館であります。
    解説は片上五段・北尾女流初段の将棋界の名物夫婦コンビです。
    ええと、片上君、昇級おめでとうございます(笑)

    チラシはこちらからご覧頂けます。

    また、片上ブログでは、
    ブログ上で解説会のアイディアを募集していました
    ファンの意見を大事にする彼らしいな、と思いました。
    今度まねしてみます。

    で、順位戦の報告を。

    渡辺竜王のブログを見ていたら、
    こんなことが書いてありました。

    「今日、連盟で上野さんに会ったので「おめでとう」を言い感想を聞いたら「2回くらいあきらめて帰ろうかと思ったよ」と笑顔で語ってくれました。このあたりの心境など上野さんのブログに書かれるかもしれませんので楽しみに待ちましょう」

    勝手に待たないで下さい(笑)まあ言われなくても書きますけど(笑)


    順位戦では、9-1で頭はね、ということがしばしばあります。
    つらいだろうな・・と思っていたのですが、所詮は他人事。
    それほど気に留めてはいませんでしたが、
    今回自分が食らう可能性が出てきて、かなりやるせない気持ちになりました。

    今期、僕としては実力以上のものを発揮できて、
    白星を積み重ねていきました。
    しかし、勝っても勝っても、なかなか自力にならないんです。
    8局終えた時点で、7-1の好成績でも、4番手。
    9局終えた時点で、8-1でも、変わらず4番手。

    まさか・・・という不安が現実のものになりかけていました。

    もちろん、まずは自分が勝って、話はそれからなので、
    他の人の成績は考えないことにしていました。

    最終日、これまで勝ったことのなかった田村さんに勝つことができました。
    夕食休憩の前でした。
    手短に感想戦をやった後、記録係を誘って夕食。


    この「キャンセル待ち」の状態でどうするか、人によって違いますが、
    僕は連盟に残って検討する以外考えていませんでした。
    理由は、

    1、一人になるのが怖い。
    2、もともと検討が好きなので。
      C2は唯一あまり検討できないクラスですから、
      純粋に検討がしたかった。
    3、自分がどうなるのかを、きちんと見届けたかった。

    当日も、いろんな棋士とこうした会話をしていました。

    先輩棋士「残って検討するなんて根性入ってるね」
    僕「こういう時はどうするものですか?」
    先輩棋士「家に帰る一手でしょう」
    僕「えー、でも家に帰ってもやることがないし、結果が気になりますよ」
    先輩棋士「こっそりインターネットで中継を見てればいいじゃん」
    僕「・・それだったら、残って検討している方がいいです(笑)」

    検討が始まりましたが、
    広瀬君、片上君の二人が次々と勝って、
    残る頼みの綱は村田―村山戦のみ。

    村山君が勝てば昇級。
    村田君が勝てば、無念の9-1頭はね。
    僕は自分の人生で、こんな場面に遭遇するとは思いませんでした。

    そして、この村田―村山戦がスーパー大熱戦でした。
    検討にも熱が入ります。
    僕は願望も含めて村山良しだと思っていたのですが、
    終盤の難所で、村山君に誤算が生じたのか、
    形勢は一気に村田君に傾きました。

    (次のエントリに続く)

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    【2007/03/08 22:47】 対局 | TRACKBACK(0) | COMMENT(5)

    最終日を振り返って その2
    5五に逃げた村山玉は風前の灯。
    最初はそのまま入玉できるのではないかと言われていたのですが、
    村田君の方に入玉を阻止する好手があり、
    どうやっても駒をぼろぼろ取られて寄せられてしまいます。

    この時、僕は諦めました。
    9勝しても上がれないなんて・・・。
    不条理だ、と思いましたし、
    今までそれを食らってきた人の無念さが、少しだけ分かるような気がしました。
    特に深浦さんは、9-1頭はねを2回も食らって、本当に無念だったと思います。
    (しかしそれでも、不屈の闘志でA級まで辿りついたのです。
     深浦さんは、ものすごい人だと思います。
     さらに、無念の4-5でA級陥落ですが、
     間違いなく、再びA級に復帰するはずです)
    僕も同じようにとまではいかないけれど、
    来期も気合を入れて順位戦に臨めるのだろうか・・。

    そんなことを考えていました。

    しかし、村田君が決め手を逃し、
    今度は村山君にチャンスが生じました。
    お互いに残り時間もほとんどなく、そこからは二転三転。
    控え室でも、「(村山玉は)寄る」「いや、寄らない」
    と一手ごとに見解が変わりました。

    それでも、村田君は村山玉を下段に押し戻し、
    これは負けがない、という雰囲気になってきました。
    確かに、受けがないように見えます。

    ここで、僕はまた諦めました。
    やっぱり、ダメだったか。

    そこで、村山君の放った△7一桂は、執念を感じる粘りでした。

    まだ厳密に言えば村田君が勝っていると思ったのですが、
    具体的にどうすればいいのか、ぱっと見えない局面になったのです。

    数手後の▲6一金が、疑問だったようです。
    指された瞬間はどうやって受けるのか分かりませんでしたが、
    村山君の△6六銀成の大技に、控え室は歓声が上がりました。

    逆転・・・。
    あっという間に、今度は村山君が勝勢になりました。
    それからは、村山君の的確な寄せをみるばかり。
    最後は鮮やかな即詰みに討ち取りました。

    この瞬間、僕の昇級が決定しました。

    取材陣にカメラを向けられたのですが、
    なかなか笑うことはできませんでした。
    だって、こうして何回も絶望していたんです。
    一日のうちで、こんなに感情が揺れ動いたのは初めてかもしれません。

    たくさんのコメント、本当にありがとうございます。
    また、メールもたくさん頂きましたし、
    昨日は電報(!)を送ってくれた方もいました。

    今期のC2は、偶然にもブログを書いている3人が上がり、
    話題になっています。
    正直に言って、ブログを書くのが面倒だと思った時期もありますが、
    今は、さるさる日記時代からブログを6年書き続けてきて、
    本当によかったな、と思います。
    こうして将棋ファンの皆さんと、
    素晴らしい交流ができるのですから。
    こんなにたくさんの方に祝って頂き、僕は幸せ者です。
    改めて、お礼を言わせてください。
    皆様、本当にありがとうございます。

    なお、僕の将棋の内容につきましては、
    後日、アップします(笑)



    【2007/03/08 15:06】 対局 | TRACKBACK(1) | COMMENT(8)



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